ある夜、天井からパタパタと不思議な羽音が聞こえてきた……。そんな経験をしたことはありませんか?屋根裏や軒下に黒い影が群れているのを見て、ぞっとした方もいるかもしれません。
コウモリが家に住みついてしまうと、糞の被害・悪臭・鳴き声・感染症リスクなど、放置すれば深刻な問題へと発展します。しかし「どうやって追い出せばいいのか」「殺してもいいのか」など、正しい対処法を知らずに困っている方がほとんどです。
この記事では、コウモリが家に住みつく理由から、自分でできる追い出し方法・侵入口の封鎖・業者への依頼まで、わかりやすく解説します。正しい知識で、安全かつ確実にコウモリ問題を解決しましょう。
コウモリが家に住みつく理由・よく使う場所
日本の住宅街で最もよく見られるコウモリは「アブラコウモリ(イエコウモリ)」です。体長は4〜6cmほどと小さく、わずか1〜2cmの隙間があれば侵入できるため、気づかないうちに家の中に入り込んでしまいます。
コウモリが家を好む主な理由は以下の通りです。
- 暖かくて暗い場所が好き:屋根裏・軒下・通気口の内部などは、コウモリが好む環境にぴったりです。
- 外敵から身を守れる:建物の隙間は天敵(タカ・フクロウなど)から守られた安全な塒(ねぐら)になります。
- 餌が豊富:住宅街の街灯や光に集まる虫を効率よく捕食できます。
住みつきやすい場所としては、次のような箇所が挙げられます。
- 屋根裏(小屋裏)
- 軒下・軒天の隙間
- 換気口・通気口の内部
- 雨戸の戸袋の中
- 外壁のひび割れ・隙間
- 瓦のすき間
コウモリは群れで行動するため、1匹見つけたら周辺に数十〜数百匹が潜んでいる可能性があります。早期発見・早期対処が重要です。
コウモリによる被害(糞害・鳴き声・感染症リスク)
コウモリが住みつくと、さまざまな被害が発生します。放置すればするほど被害は拡大するため、早めの対処が必要です。
1. 糞(フン)による被害
コウモリの糞は非常に小さく、乾燥するとすぐに崩れて粉状になります。大量の糞が屋根裏に堆積すると、悪臭・シミ・天井材の劣化・腐食の原因になります。また、糞の中にはカビや病原菌が含まれているため、室内の空気を汚染するリスクもあります。
2. 鳴き声・騒音
コウモリは夜行性で、夕方から夜にかけて活動します。屋根裏にいる場合、「チィチィ」「キィキィ」という高い鳴き声や羽ばたき音が天井から聞こえ、睡眠妨害につながることがあります。特に夏場は繁殖期で活動が活発になります。
3. 感染症リスク
コウモリは狂犬病・ヒストプラズマ症・ニパウイルスなど、人間に感染する病原体を保有している可能性があります。糞を直接触ったり、吸い込んだりすることで感染するリスクがあるため、素手での作業は厳禁です。コウモリを見つけても絶対に素手で触らないようにしてください。
4. ダニ・ノミの二次被害
コウモリの体にはダニやノミが寄生していることがあります。コウモリが大量に住みつくと、これらの寄生虫が室内に侵入してくる二次被害が発生することもあります。
法律上の注意点(鳥獣保護法でコウモリは殺せない)
コウモリを追い出す前に、必ず知っておかなければならない重要な法律があります。
コウモリは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」によって保護されており、許可なく捕獲・殺傷することは違法です。違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
つまり、コウモリ対策でやっていいことは「追い出すこと」と「侵入口を塞ぐこと」だけです。毒餌・粘着トラップ・打撃による駆除はすべて違法行為になります。
対策の基本的な流れは以下の通りです。
- コウモリを忌避剤や光などで追い出す
- コウモリが外に出たタイミングで侵入口を完全に封鎖する
- 残った糞の清掃・消毒を行う
自分でできる追い出し方法(忌避剤・光・時間帯)
法律の範囲内で、自分でコウモリを追い出す方法をご紹介します。
方法1:忌避剤(スプレー・ジェル)を使う
市販のコウモリ忌避剤を住みついている場所に噴射・設置します。ハッカ油・ナフタリン・唐辛子成分などが含まれており、コウモリが嫌がる臭いで追い出す効果があります。
- スプレータイプ:ねぐらの周辺に直接噴射する。即効性がある。
- ジェルタイプ:侵入口付近に塗布して長期間効果が持続する。
- 燻煙タイプ:屋根裏全体に充満させて一気に追い出す。
忌避剤は必ず防護マスク・手袋・ゴーグルを着用して使用してください。コウモリの糞が舞い上がる可能性があり、吸い込むと感染症のリスクがあります。
方法2:光(強い光・LEDライト)で追い出す
コウモリは暗い場所を好むため、強い光を当て続けることで居心地を悪くして追い出せることがあります。懐中電灯やLEDライトを屋根裏に設置し、数日間照射し続けます。ただし、電気代がかかる・構造上難しい場所には対応できないなどのデメリットもあります。
方法3:超音波機器を使う
コウモリが嫌がる超音波を発生させる機器が市販されています。効果には個体差があり、慣れてしまうと効果が薄れることもあるため、他の方法と組み合わせて使うのが効果的です。
追い出し作業に適した時間帯
コウモリの追い出し作業は夕方〜夜間(コウモリが外出している時間帯)に行うのがベストです。日没後30分〜1時間後が最も活動が活発で、ねぐらが空になりやすいタイミングです。
また、6月〜8月の繁殖期は子育て中の個体がおり、子コウモリは飛べないため、この時期の封鎖作業は避けてください。子コウモリが建物内に取り残されてしまい、死骸による悪臭被害が発生します。作業適期は4〜5月または9〜11月が理想的です。
追い出し後の侵入口封鎖の方法
コウモリを追い出しただけでは、すぐに戻ってきてしまいます。追い出しと同時進行で侵入口を完全に塞ぐことが根本的な解決策です。
侵入口の見つけ方
- 夕暮れ時に外から家を観察し、コウモリが出入りしている場所を特定する
- 糞が落ちている真上の隙間を確認する
- 油染みや汚れ(コウモリの体油)が付着している隙間を探す
封鎖に使う材料
- 防獣ネット・金属メッシュ:通気性を保ちながら隙間を塞ぐ。換気口に最適。
- コーキング剤(シリコン系):小さなひび割れ・隙間の充填に使用。
- パテ・モルタル:大きな隙間の補修に使用。
- 防獣テープ・金属板:軒下や外壁の隙間を物理的に塞ぐ。
コウモリが建物内に残っていない状態を確認してから封鎖作業を行うことが鉄則です。閉じ込めてしまうと、建物内で死骸となり、悪臭や衛生問題が深刻化します。夕方にコウモリが外出したタイミングを狙って封鎖しましょう。
糞の清掃・消毒も忘れずに
封鎖後は、残った糞の清掃・除菌消毒も必ず行いましょう。作業時はN95マスク・使い捨て手袋・防護メガネを必ず着用し、糞を乾燥させないよう水や消毒液で湿らせてから除去します。清掃後は消毒スプレーで殺菌処理を行います。
業者に頼む場合の費用相場
自分での対処が難しい場合や、広範囲に住みついてしまった場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
| 作業内容 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| コウモリ追い出し・忌避処理 | 30,000〜80,000円 | 家の規模・被害状況による |
| 侵入口封鎖 | 作業費に含む〜別途50,000円 | 封鎖箇所数・難易度による |
| 糞の清掃・消毒 | 20,000〜50,000円 | 汚染範囲による |
| 再発防止工事(外壁補修等) | 別途見積もり | 建物状態による |
費用は家の規模・被害の程度・作業の難易度によって大きく変わります。複数の業者から見積もりを取り、内容を比較してから依頼することをおすすめします。
おすすめ業者の選び方と比較ポイント
コウモリ駆除業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。
| チェック項目 | 良い業者の特徴 |
|---|---|
| 見積もり | 無料で詳細な内訳を提示してくれる |
| 作業内容の説明 | 追い出し・封鎖・清掃の手順を丁寧に説明してくれる |
| 保証期間 | 再発時の無償対応保証がある(1〜5年が目安) |
| 資格・実績 | 害獣駆除の実績が豊富で、口コミ評価が高い |
| 対応の速さ | 相談・現地調査に素早く対応してくれる |
| 法令遵守 | 鳥獣保護法に基づいた適切な方法で作業する |
悪質な業者に注意してください。「その場で高額な契約を迫る」「作業内容の説明が曖昧」「保証が一切ない」という業者は避けましょう。必ず複数社に相談し、納得してから契約することが大切です。
天井裏から原因不明の音がする場合は、天井裏の動物・異音の原因と対策もあわせてご覧ください。
業者に依頼するかどうか迷っている方は、害虫駆除業者への無料見積もりの活用方法もあわせてご覧ください。
まとめ
コウモリが家に住みついてしまったら、早めの対処が被害を最小限に抑えるカギです。この記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- コウモリは1〜2cmの隙間から侵入し、屋根裏・軒下・戸袋などに住みつく
- 糞害・悪臭・鳴き声・感染症リスクなど、放置すると被害が拡大する
- 鳥獣保護法により、コウモリの捕獲・殺傷は違法。追い出しと封鎖のみが合法的な対処法
- 忌避剤・光・超音波などで追い出し、夕方のコウモリ外出中に侵入口を封鎖する
- 繁殖期(6〜8月)の封鎖は避け、4〜5月または9〜11月に作業する
- 被害が大きい場合や自力では難しい場合は、専門業者への依頼を検討する(費用:30,000〜80,000円が目安)
自分での対処に不安を感じる方は、ぜひ専門の害獣駆除業者にご相談ください。現地調査・見積もりは無料の業者も多くありますので、まずは気軽に問い合わせてみることをおすすめします。
コウモリ被害にお困りの方は、お気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、法律を遵守した安全な方法で迅速に対応いたします。

