皆さんは日頃から「疲れた」という言葉を口にしていませんか？ ちょっとした疲れやストレスを感じた時、つい出てしまう言葉かもしれません。
しかし、日本の実業家であり、数々の著書で多くの人々の人生に影響を与えてきた斎藤一人さんは、「疲れた」という言葉を口にしない方が良いと強く提唱しています。
なぜ「疲れた」と言わない方が良いのでしょうか？
斎藤一人さんの考え方と、その背景にある「脳科学的な根拠」や「言霊の力」、そして「周囲への配慮」について深掘りし、さらに、代わりに使うべき「人生を好転させる言葉」をご紹介します。
「疲れた」が脳に与える影響
斎藤一人さんは、「疲れた」という言葉が脳に直接的な影響を与えると断言しています。人間が「疲れたなぁ」と口にするたび、脳は「疲れた物質」を大量に分泌するというのです。
逆に、「いや～、気持ちいいな、よく働いて」とポジティブな言葉を発すると、脳から分泌される物質はまったく異なるものになると説明しています。
これは、言葉が脳の化学反応に直接影響を与えるという、脳科学的な観点に基づいた考え方です。私たちの発する言葉一つ一つが、脳の働きを左右し、身体の状態にまで影響を及ぼす可能性があるのです。
「疲れ」を引き寄せる言葉
斎藤一人さんは、古くから日本に伝わる「言霊（ことだま）」の概念を非常に重視しています。言葉には霊（たましい）が宿っており、発した言葉が現実を創り出す力を持っているという考え方です。
「疲れた、疲れた」といくら言っても疲れが取れないばかりか、言えば言うほど疲れが増していくと斎藤一人さんは説きます。
これは、脳が「疲れ」という言葉だけを認識し、その状態をさらに強化しようとするためだそうです。
驚くべきことに、「疲れてない」と言っても、脳は「疲れ」というキーワードに反応してしまい、同じような効果をもたらすとのこと。
その一方で、「今日も元気だ」と口にすれば、脳は元気な状態を探し始め、実際に元気な状態を引き寄せようと働き始めると言います。まさに言葉が現実を形作る「言霊の力」です。
周りの人への配慮：心配をかけない「思いやりの言葉」
私たちはつい自分の体調や感情をそのまま口にしがちですが、斎藤一人さんは、周りの人に与える影響も考慮すべきだと指摘します。
体調が悪い時でも、「昨日よりいいんだよ」「どんどん良くなってる気がするよ」「おまえのおかげだよ」「周りの人のおかげだよ」といった、前向きで感謝の言葉を使うことを推奨しています。
これは、「心配してくれるような人は皆いい人であり、いい人に心配をかけてはダメだ」という斎藤一人さんの温かい考えに基づいています。
自分の言葉で周りの人を不安にさせるのではなく、むしろ元気にする言葉を使うことこそが、人としての思いやりだと説いているのです。
「疲れた」を代替する言葉は「絶好調」と「天国言葉」
「疲れた」という言葉を使わない代わりに、どのような言葉を口にすれば良いのでしょうか？ 斎藤一人さんは、具体的な言葉を提案しています。
「絶好調」の活用
斎藤一人さんが最も強く推奨しているのが、「絶好調」という言葉です。多くの人は100％調子が良くないと「絶好調」とは言えないと思いがちですが、それは間違いだと説明しています。
斎藤一人さん自身は、風邪で熱があろうと、仕事に行き詰まろうと、「絶好調だ、今日は調子いいね」と口にするそうです。
そして、20％以上の状態を「絶好調」と決めているため、毎日が「絶好調」になるのだとか。
これは、自分で言葉の定義を変えることで、意識をポジティブな方向に向け、実際に良い状態を引き寄せるという実践的な方法です。
天国言葉の実践
さらに斎藤一人さんは、「天国言葉」の実践を提唱しています。「天国言葉」とは、以下の7つの言葉です。
- ついてる
- ありがとう
- うれしい
- 楽しい
- 感謝してます
- しあわせ
- 許します
これらの言葉を日頃から口癖にするだけで、人生が劇的に良い方向に変わっていくと斎藤一人さんは説いています。
ネガティブな言葉をポジティブな言葉に置き換えることで、思考も行動も変わり、結果として望む現実を引き寄せることができるというのです。
実践方法と効果：継続的な言葉の力
具体的な言葉の置き換え
体調が悪い時でも、「昨日よりはましだよ」「お前のお陰だよ」「みんなのお陰だよ」といった感謝や前向きな言葉を使うことを推奨しています。
このような言葉を使うことで、神様があなたに奇跡を起こしたくなるような人になれる、と斎藤一人さんは言います。
継続的な実践の重要性
斎藤一人さんは、弱音を吐く人や愚痴や泣き言を言う人は、ずっとその状態を続けてしまうと指摘しています。だからこそ、「たまには強気なことを言ってごらん」と、積極的にポジティブな言葉を使うことを勧めています。
言葉には「波動」がある、というのが斎藤一人さんの考えです。「明るい」という言葉には明るい波動が、「楽しい」という言葉にはそのエネルギーが詰まっています。
これらの波動の高い言葉を繰り返し口にすることで、自分の波動もその言葉の波動に近づいていく、というのです。
まとめ
斎藤一人さんの教えによると、「疲れた」と言わない方がいい理由は、以下の3つの観点から説明できます。
- 脳科学的な影響
- 「疲れた」という言葉が脳に「疲れた物質」を分泌させ、実際に疲れを増幅させる。
- 言霊の力
- 言葉には霊が宿り、発した言葉が現実を創造する。ネガティブな言葉はネガティブな現実を引き寄せる。
- 周囲への配慮
- 自分の言葉で周りの人を不安にさせるのではなく、元気づける言葉を使うことで、良い人間関係を築く。
「絶好調」や「天国言葉」といったポジティブな言葉を使うことで、実際に体調や状況が改善し、周りの人も幸せになるという好循環が生まれます。
今日から意識して、「疲れた」の代わりに、あなたの人生を好転させる言葉を口にしてみませんか？ きっと、想像以上の変化が訪れるはずです。